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お笑い界をピチピチ老人が席巻!?
芸人情報ツウ会社員 佐藤
ゆとり世代の若者が元気のない昨今、歳を取っても、バリバリ現役で活躍する高齢者が急増している。例えば、1996年に引退するも、2008年に現役復帰を果たし、44歳の現在もトッププロテニスプレイヤーとして活躍するクルム伊達公子。横浜FCに所属し、48歳の今もプロフェッショナルリーグで実働する日本の最年長プロサッカー選手、三浦知良など…。そしてこの波は、どうやらお笑い界にもやってきているらしい。
2009年にデビューした、その名も「めいどのみやげ」というお笑いコンビもその顕著な例だ。80歳の父と41歳の娘という、かなり異色な組み合わせで構成されている。「ティーチャ」という愛称で呼ばれる父は、元中学・高校の社会科、体育科の教師。一方娘の「サッチィー」は、介護福祉士、社会福祉主事任用資格、レクリエーションインストラクターなどの資格を保持しており、どちらも高学歴だが、現在、1本のライブのギャラは約1000円。月収も数千円と、年金頼みの毎日を送っている。
実は「ティーチャ」は昔、お笑い芸人になるのが夢だったが、子供が二人でき、家族との生活を考えてあきらめたとか。しかし子供も大きくなり、仕事も引退した今、「足腰立ってんだし、誰にも反対されないと思った」と、再び夢に再挑戦することを決意。さらに、「先輩が参加する飲み会にギリギリまでいたい」と、千葉の家に夫人を置いて、都内で相方である娘のマンションの隣に引っ越した。今は食事をシェアするなど工夫して何とか生計を立てつつ、ライブ主催するなどして、ブレイクのチャンスをうかがっている。その本気度と行動力はとても80歳には見えず、ただただ脱帽である。
また高齢と言えば、92歳の現役最高齢芸人・内海桂子師匠もすごい。以前、「たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学」という番組で、足腰年齢が30代!!と判定されていたが、彼女の健康の秘密は、日常の3つの習慣にあるという。その習慣とは第一が、「腰歩き」ウォーキング。毎朝、電信柱2本の間を2往復するという。距離にするとわずか100mほどだが、「足じゃなくて、腰で歩くの。腰を左右に突き出すようにして、腰のあたりが先に出るように意識するんです。そうすると、寝ている間に固まった筋肉がほぐれて、歩きやすくなるんですよ」と師匠。簡易なストレッチとトレーニングが効率的に行える動きのようだ。第2の習慣は、背筋がピンと伸びた姿勢を維持する「柱立ち」というトレーニング。その方法は、柱や壁に背中をつけるようにして立ち、頭の後ろと肩、お尻、かかとの順番で、ぴったり壁にくっつけるようにして30秒間キープ。さらに余裕があれば、片足だけ半歩前に出るというものだ。さらに3つ目の習慣が「布団上げ下ろし」。「お布団といったってね、けっこう重いですよ。掛布団に毛布に敷布団が2枚、全部で4枚。掛け声を『エイッ!』とかけて。全身を使ったいい運動になっているのかもねえ」と笑顔で語る姿は、背筋がピンと伸び、とても92歳とは思えない。ぜひ、このまま100歳、いやそれを超えてもステージに立ち続け、あの切符のいいトークを聞かせて欲しいものだ。
2015/9/10


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