<<ほぼ日替わりコラム>>

「オスカー」の厳しい台所事情
かけ出し芸能記者マチ子
7月に第3子となる男児を出産した女優、小雪。どうやら、この11月にドラマ復帰するらしく、単発ドラマで主演を務めるのだとか。最近の彼女と言えば、金環日食を1日早く見ちゃったうっかり発言や、韓国での出産トラブル、保育所問題などなど、あまり本職では話題にならなかったものだから、この単発ドラマを皮切りに「どんどん仕事を持ってきて!」と、本格的な女優復帰に意欲的なもよう。
 だが今回、その単発ドラマの制作というのが、芸能プロダクション「オスカープロモーション」ということで、業界内に波紋が広がっている。というのも、小雪が所属しているのは「オスカー」ではなく、「スノー」というプロダクションであり、「エイベックス・エンタテインメント」がタレントマメジメントをしている。
これまで「オスカープロモーション」が制作したドラマは、同社所属のタレントが主演を務めてきたし、それが当然の流れであり、そうでなければせっかく制作する意味も半減するというものだ。
「オスカー」所属の女優と言えば、米倉涼子や上戸彩がすぐに浮かんでくる人も多いだろう。だが現在、米倉涼子は離婚問題でごたごた中、上戸彩は出産したばかり、その後を引き継ぐべくゴリ押しされた武井咲、剛力彩芽もドラマにCMにと起用されたものの、なかなかヒットを飛ばせず…と、次代を担う女優を見つけるのになかなか苦労している厳しい台所事情により、今回わざわざ他事務所の小雪を起用するということになった理由のひとつであることは間違いない。
ちなみに、今「オスカー」がゴリ押し中なのが、若手女優、吉本実憂。4月期のドラマではテレビ朝日系「アイムホーム」に、7月期では「表参道高校合唱部!」、そして今クールはフジテレビ月9「5→9〜私が恋したお坊さん」では、山ピーが演じる住職に結婚願望を抱く有力檀家の娘を演じている。公開中の映画「罪の余白」ではダーク・ヒロインとして出演中。「なんか、この子、最近よく見るなー」と思ったら、プロダクション側の頑張りだったわけ。とは言え、顔も演技もイマイチ特徴がなさすぎて、今後、主演をはるにはなかなか厳しいかもしれない。
 さて、小雪主演のこの単発ドラマだけど、こけてしまうと、「オスカー」の内部や女優陣からクレームが出ること必至だが、果たしてどうなるのだろうか。
2015/10/22


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