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悪徳プロダクション社長に懲役23年!驚がくの実態とは
代官山太郎
女性タレントら5人に対する性的暴行や現金を奪うなどした罪に問われている元芸能事務所社長・佐藤弘樹被告(34)に、東京地裁は25日、懲役23年の判決を言い渡した。

佐藤被告はヘルメス・エンターテイメントなる小さな芸能事務所を率いていたが、この事務所、原宿の竹下通りなどで勧誘をしていたことで知られ、佐藤被告に所属タレントが枕営業しているのでは?との噂もかねてよりあったという。「俺と寝れば番組に出させてやる」的な甘い誘い文句で、多くの女性と肉体関係を持っていたというのだ。事実とすれば、それだけでもとんでもない悪徳事務所ということになるが、実態はどうだったのか。週刊誌記者は話す。
「無名タレントばかり所属していて、仕事もエキストラレベル。面接に行った人が些細な言葉のやりとりから逆ギレされたとか、ネット上でもいい噂はなかった。ギャラでモメた話も水面下では枚挙にいとまがない。所属のために費用を請求されたり、典型的な悪質プロダクションですよ。何しろ道端でいきなり所属費用などの話を切り出されて辟易としていた女の子もいます。まるでキャッチセールス。何しろ今回の裁判までに4回も再逮捕され、公判では5件の事件について起訴された。めちゃくちゃです」

公判で佐藤被告側は、「性行為も金の受け渡しも合意の上で行われたもので暴行や脅迫はなかった」と否認したが、これがかえって裁判官の心証を悪くしたようだ。検察側は「殴る蹴るの暴行を加え、『親を殺したりできる』などと脅迫した上で性的暴行におよび、その際、写真や動画を撮影していて、被害者が涙を流す様子も残っていた」としている。

「佐藤被告のデスクの上には、脅迫用のナイフなどが常備されていたと聞きます。それで面接や打ち合わせにきたスタッフやタレントを脅すことが常態化していたようですね」(前出・週刊誌記者)

なんとも恐ろしい話だが、あやしい事務所というのはなかなか根絶できない。一つ消えればまた一つ…と出てきてしまうのがこの業界の常だ。たとえ路上スカウトで甘い言葉をかけられても、世間的に名前の通っているタレントが所属する事務所かどうか、その場では誘いに乗らずに名刺を受け取るだけにとどめ、ネット上での評判や、周囲に相談するなど、冷静に調査してから連絡を取るべきだろう。
2018/12/26


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