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沢尻エリカ容疑者まさかのシロ? 鑑定結果と凄腕弁護士が味方
代官山太郎
合成麻薬MDMAを所持していた容疑で逮捕された沢尻エリカ容疑者(33)。芸能界に激震を走らせた。情報に基づいて警視庁が内偵、16日に自宅マンションを捜索して“ブツ”が見つかり逮捕となったのだった。鑑定の結果、沢尻容疑者の尿からは薬物反応は出ず。しかし沢尻容疑者は過去、LSDやコカインといった薬物を使用していたことを供述している。

沢尻容疑者については、2012年にも週刊文春が元夫・高城剛氏への取材も含め、過去の大麻使用について報じている。09年に沢尻の前所属事務所スターダストプロモーションが、同年8月に芸能界を震撼させた酒井法子、押尾学らの薬物事件を受け、かねてから素行不良が問題視されていた沢尻容疑者の薬物検査を実施したところ大麻の陽性反応が出たため、専属契約解除を告げる通知書を送ったというものだった。さらに、高城氏とスペインに雲隠れした際にも大麻を吸っていたなど、驚愕の姿が浮き彫りになっていた。同誌によると、高城氏は沢尻容疑者に幾度となく薬物から立ち直るよう説得したが、そのたびに周囲にいる仕事関係者や友人が『エリカらしいから大丈夫』、『そのままでいい』などとそそのかして、沢尻容疑者の更生を阻んだのだと証言している。

事実、それを裏付けるかのように今回の逮捕で、沢尻容疑者は約10年もの長きに渡る薬物使用を供述している。きわめて常習性のあるケースとなる。

沢尻容疑者は当分、芸能界で仕事をすることはできないだろう。来年スタートするNHK大河「麒麟がくる」では信長の妻役で撮影も進んでいたが、降板が決定。NHKは急きょ代役を立てて沢尻の出演分を再収録する方向で調整中だ。よりによって国民からの受信料で成り立っている公共放送の大河ドラマに大きな損害を与えたわけで、芸能界では到底ゆるされることではない。また、出演しているCMも当然すべて降板となる。各社はすでに公式ホームページなどから沢尻容疑者の写真や動画を削除、厳しい対応を迫られている。これらのことによる沢尻容疑者への損害賠償は5億円にものぼると噂される。

ただし、今回、沢尻容疑者から違法薬物の反応が出なかったため、捜査の行方に懸念が生じている。まず、薬物の”使用”については立件が困難になる。また、所持していた量は0.09グラムと微量なため、使用が裏付けられない場合、沢尻容疑者が否認に転じると、ややこしいことになる。本人の物だという立証が困難になるのだ。警視庁は慎重に捜査を進め、沢尻容疑者がいつどこで薬物を使用したか、具体的に裏付ける必要に迫られている。

また、ここにきて沢尻容疑者の弁護団に、“無罪請負人”の異名をとる河津博史弁護士が加わった。郵便不正事件で厚労省の村木厚子元事務次官の無罪を勝ち取ったり、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の主任弁護士も務めている凄腕だ。

果たして沢尻容疑者はどうなるのか。捜査の行方から目が離せない。

2019/11/20


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