<<ほぼ日替わりコラム>>

2019芸能界トップニュースは…不祥事やたら目立つ一年だったが
代官山太郎
毎年毎年、一年がすぎるスピードが速くなっていくように感じてしまうのはトシとった証拠だろうか。特に芸能界の動きを追っていると余計に一年が速く感じられてしまうのだ。今年もいろんな事があった。

やっぱりメガトン級の不祥事で世間を騒がせたといえば、なんとも言っても吉本興業。6月に写真週刊誌「フライデー」がスクープした闇営業問題で、翌月の7月には雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮がフライング的に自分たち独自で会見を開き大騒ぎになった。芸人のウソによって証言が変遷したり、事務所が隠蔽しようとしたり、危機管理のお粗末さから実態以上にこじれてしまった好例と言えるだろう。松本人志や加藤浩次ら、番組など自身の発信の場を持つベテラン勢も「動いた」が、より問題を複雑化させてしまった面もあった。挙げ句、吉本興業の岡本昭彦社長が実に5時間という超ロング会見を開くところまで行ってしまった。その後、吉本興業は大丈夫なのか。来年も引き続き注目する必要がある。

不祥事といえば下半期にドカンと来たのは薬物所持で逮捕された沢尻エリカだ。まさかの“沢尻容疑者”になってしまったエリカ様、来年のNHK大河ではせっかく織田信長の正妻役という大役を担うこととなり収録も進んでいたのに降板となった。代役は川口春奈。可愛く人気のある女優だが、沢尻のような貫禄には乏しい。大丈夫か、来年の大河。タイトルは・・・「麒麟がくる」だっけ。

ジャニーズも超特大のニュースが続いた。ジャニー喜多川さん死去は一般マスコミも含めて大きく報道された。初期の段階で情報が錯綜、事務所側の公式発表も当初なかったため、さまざまな憶測や誤報を生む結果ともなった。
そして嵐。20周年の記念イヤーだったが、1月に2020年いっぱいでの活動休止を早々と発表。大きな話題となった。これだけのグループ、いろいろなしがらみもあって活動休止に約2年を要するようだ。活動休止はさびしい話題だが、二宮和也は結婚の朗報で株を上げた。結婚といえばTOKIOの城島茂もついにゴールイン。
また、すでにジャニーズ事務所は退所済みだったが、元KAT-TUNの田口淳之介も大麻所持容疑で一緒に生活していた小嶺麗奈とともに逮捕されるというショッキングな話題を提供。保釈時に額を地面にすりつけての土下座謝罪は、もしかしたら今年一番印象に残る芸能ニュース映像だったかもしれない。執行猶予付きの判決を受けて、今月3日にはファンミーティングを開いて活動再開したことはあまり大きく報じられていない。

女性アイドルも負けちゃいない。正月からドカンときたNGT48山口真帆の涙の告発。昨年12月にファンの男性らから自宅マンション玄関で暴行被害を受けたというもの。事務所が水面下で事態収拾を図っていたが、その事務所の対応に疑問を感じた山口が自身のネット配信などで告発したからさあ大変。ファンもマスコミも今年上半期はこのニュースに振り回されたと言っていいかもしれない。事務所側が第三者委員会を設置して会見を開くもその内容に対し山口がリアルタイムでツイッターで反論、事務所側がたじたじの防戦一方になるというネット時代ならではの不祥事となった。山口は結局事務所をやめ、大手・研音に移籍。女優として芸能生活再スタートを切ることになった。が、いまはどんな仕事をしているのか、そこにも注目して欲しいところ。

他にもピエール瀧の薬物逮捕や、新井浩文の強制性交逮捕と実刑判決などなど、トラブルの目立った芸能界。そんな中、山里亮太と蒼井優の結婚はこの二人のキャラの組み合わせが良かったのか人徳のなせるワザか、ファンもメディアも祝福一辺倒のめでたい話題となった。

一応、この山里・蒼井の結婚を今年の芸能界トップニュースということに…しておくか。

2019/12/24


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