新装投稿!テリー塾
◆「笑う高校球児に「カツ!」」
東京都・LADY J
30代前半・女性
毎年、夏は高校野球を楽しく見ている。
今年、見てて気になったのが、マウンドで笑顔を見せる高校球児が多いことだ。
ヒットやホームランを打って笑顔になるのを見るのは気持ちがいい。ただ、負けているのに笑顔になっている姿はどうも理解に苦しむ。 緊張をほぐしたりリラックスするために意識して笑顔を作っているのだろうか。 それにしてもそういうときの笑顔を見ると、「ニヤニヤしてないでしっかり挽回しなさい!」と言いたくなってしまう。親心?

【テリーのコメント】「ニヤニヤしないで、もっとがんばれ」と思う人の気持ちは、よくわかる。
たしかに昔の球児に比べて、いまの甲子園の選手は笑顔にあふれている。
根性野球だった昭和の高校野球に比べて、いまは「野球を楽しもう」が合言葉になった。
それは高校野球にかぎらず、五輪選手もそうだ。日の丸を背負って悲壮感にあふれていた昔の選手とちがい、いまは「五輪を楽しんできます」と言って笑顔で出発し、金メダルをとって「超気持ちいい」というのがカッコいいのだ。
私は、こういう日本人の変化は悪いことではないと思う。
彼らが、負けていても笑顔を見せたり、試合を楽しもうとしたりするのは「別に負けてもいいよ」と思っているからではない。
甲子園に出たり五輪に選ばれたりしている選手たちは、他の選手に比べて何十倍も苦しい練習を重ねた人たちばかりだ。
彼らは私たちが見えないところでは、泥と汗と涙にまみれ、血を吐くほどの練習をしている。
だからこそ彼らは試合を楽しもうとするし、笑顔も浮かべることができる。
ホームランを打ったり、優勝したりした選手だけが笑える甲子園よりも、あの場所に立つために一生懸命にがんばってきた選手たちが、たとえ打てなくても勝てなくても「楽しかった」と思える甲子園であってほしいと私は思う。
もちろん、チャンスで三振してニコニコしている選手を見て、「コラ、なにヘラヘラしてるんだ!」と気合を入れるファンがいてもいい。
そういう声が彼らの力になることだってある。
笑顔も涙も思いっきり輝く場所、それが甲子園だ。
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