TYO:知りたい!めしばな刑事の“張り込みめし”

最近、「アサヒ芸能」(徳間書店)がアツい。毎週掲載される巻頭のヌードグラビアはもちろんだが、一番アツいのはなんといっても「めしばな刑事 タチバナ」(原作:坂戸左兵衛/作画:旅井とり)という連載マンガだ。

このマンガがスポットを当てているのは、いわゆるB級グルメ。主役の立花警部とその同僚たちが、牛丼、立ち食いそば、袋入りらあめんといった“B級めし”について徹底的に語らい、分析している。

具体的にどんな内容なのかというと、最新号では庶民派中華チェーン「福しん」のチャーハンから八角の香りがした…という、じつにマニアックなネタについて討論している。その前々週の第54話では、いなば食品の「ツナとタイカレー」という缶詰を取り上げ、熱く語っていた。ちなみに、この缶詰には“タイカレー味のツナ”ではなくて“ツナが具の本格タイカレー”が入っているそう。にわかB級グルメ刑事の私も目下スーパーやコンビニを捜索中であるが、まだ逮捕できていない(M川さん、食べましたか?)。

単行本の売れ行きも好調らしく、9日には4巻が発売される。私はまだ全巻を読破していないので知らないのだが、“張り込みめし”をテーマにした回はあったんだろうか。幼い頃に見たテレビドラマの影響か、刑事の張り込みといえばアンパンに瓶の牛乳というイメージが刷り込まれているが、本物の刑事が張り込みの際に何を食べているのか、気になるところである。

われわれ裏チャンスタッフもたまに張り込みをする。2009年の「のり塩騒動」の頃は、やれ湾岸署だ、やれ東京地裁だと、毎日のように張り込みをしていた。任務中は、トイレが近くなるのを防ぐためたまにカロリーメイトをかじるくらいで、張り込みが終わったあとの温かい食事を想像して乗り切っていた。

寒い冬の日。半日以上も外気にさらされ、任務から解放されてから急いでかき込んだ「なか卯」の牛丼と味噌汁は至福の味だった。ヘロヘロになって編集部の最寄り駅までたどり着き、近くのスタバでソイラテを買ってフーフー言いながら飲んだ時は、「まんが道」の満賀道雄よろしく道の真ん中で「ンマーイ!」と声に出してしまうほどおいしかった。

ここから得られた教訓。金欠なのにおいしいものを食べたい時は、極限まで自分を追い込むべし。スポーツで徹底的に汗をかいてから飲むビール同様、500円以内で食べられる牛丼でも、ヒジョーにおいしく感じられますよん。

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