TYO:田村正和も来訪!日本で唯一の無声映画社


2011年、「アーティスト」という無声映画がアカデミー賞の5部門を受賞しました。 この作品の監督は、以前より無声映画からの影響を公言していたことで知られていますが、今回は、かつて娯楽の王様だった無声映画を日本で唯一扱っている「マツダ映画社」をご紹介します。

無声映画は別名でサイレント映画ともいいます。日本では、昭和初期にトーキーに移行するまでサイレントが主流で、上映中の進行に合わせてオーケストラやバンドによる音楽伴奏がつき、弁士が内容を説明することで興行を成り立たせていました。

「マツダ映画社」は、そんな貴重な無声映画を1000タイトルほど所有しており、観賞会も可能。また、月に1度、都内で上映会を開くほかに、お呼びがかかれば弁士をともなって全国各地どこにでも赴き、上映会を行っています。

スクリーンから黄金時代の熱気が漂ってくる無声映画ですが、「マツダ映画社」スタッフのオススメは、阪東妻三郎プロダクションの記念すべき設立第1作目、「雄呂血」(おろち)です。みごとなチャンバラはもちろん、そこに留まらない魅力があるといいます。

阪妻さんといえば、そのお子さんはテレビドラマ「古畑任三郎」などでおなじみの俳優・田村正和さんですが、じつはその正和さん、「マツダ映画社」に来たことがあるそう。なんでも、若い自分のお父さんの映画をほとんど見たことがなかったらしく、弟の亮さんとともに父が出演する作品を鑑賞したとか。同様の理由で北大路欣也さんがいらしたこともあるそうです。

スターも見たがる貴重な映画が保存されている「マツダ映画社」は、これからもサイレント映画の魅力を伝え続けていきます。

マツダ映画社
住所:東京都足立区東和3-18-4
電話番号:03-3605-9981
営業時間:10:00〜18:00
定休日:土曜・日曜・祝日


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