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<<ほぼ日替わりｺﾗﾑ>>

[最終回]2丁目育ちの中山ﾋﾃﾞちゃん

クロコママ

いらっしゃい｡今日もｻｰﾋﾞｽするわよ｡そういえば､先週お話したKABA.ちゃんの話､早速話題になっていたわね｡もうすでにﾀﾏも取っちゃって去勢済みだとか｡まあ､楽しみにしているわ｡

KABA.ちゃんがｶﾐﾝｸﾞｱｳﾄしている番組では､くしくも中山秀征が､ﾏﾂｺ･ﾃﾞﾗｯｸｽとかｵﾈｴﾀﾚﾝﾄがたくさんいたからか｢2丁目育ち｣と思わぬﾘｯﾌﾟｻｰﾋﾞｽしていたけど､まあ､そうなのよね｡あえて秀ちゃんと言わしてもらうけど､彼がまだABﾌﾞﾗｻﾞｰｽﾞ時代の昔､新宿3丁目に､あるﾚｽﾄﾗﾝﾊﾞｰがあったのよ｡そこが芸能人のたまり場みたいになっていて､色々な人が出入りしていたわ｡当時だと､ﾌﾞﾗｻﾞｰ･ｺｰﾝとかがいつとはなく､出入りしていたかと思えば､乱一世さんとかもいたわね｡その中に若かりし頃の秀ちゃんもいたのよ｡

多分最初は､先輩の芸能人か誰かに連れてきてもらっていたと思うんだけど､店のｵｰﾅｰがﾐｰﾊｰでね(笑)｡それで芸能人が来ると大盤振る舞いしちゃうからそれだけでお腹は満たせるわけ｡それに芸能人の先輩や羽振りのいい紳士も結構頻繁に遊びに来るような場所だったから､そこで知り合った人と六本木や2丁目に連れて行ってもらっていたわ｡だから当時の秀ちゃんの芸風っていわゆる業界ﾈﾀが多くて､ちょっととんねるずっぽいところがあったのは､2丁目で勉強したからというのもあながちｳｿではないわね｡でもｱｯﾁの興味はまったくなくてすぐに宝塚出身の奥さんをもらっちゃったけどね｡

まあ､今の芸人さんは前にも言ったけど､吉本の人が多いんだけど､そういうﾀﾆﾏﾁみたいな人を見つけるのが下手よね｡この前も｢NON　STYLEが来てるわよ｣って聞いたけど､もう老人の私は｢えっ､ﾉﾝ気｡そんな奴には興味なしよ｣と言ってたほどよ｡

まあ､ちょっとだけ言わせてもらえば､ｱｰﾄにしろお笑いにしろ､ｴﾝﾀｰﾃｨﾒﾝﾄにはﾊﾟﾄﾛﾝの存在は不可欠なのよ｡いいﾊﾟﾄﾛﾝを見つければ､それがｹﾞｲの道にもつながるのよ｡

ご静聴ありがとうございました､また今度はお店に会いにきてちょうだいね｡

2014/10/11

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