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<<ほぼ日替わりｺﾗﾑ>>

何色にも染まれる深田恭子

アラサー芸能通OL

やっぱりこの秋は､ﾎﾘﾌﾟﾛ旋風が吹いているみたいね｡まずﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞ『ﾃﾞｨｱｼｽﾀｰ』の石原さとみに､日本ﾃﾚﾋﾞ『きょうは会社休みます』の綾瀬はるかでしょ､そして､TBS『女はそれを許さない』の深田恭子のﾎﾘﾌﾟﾛ3人娘が大活躍してるわ｡

　その凄すぎる色気と小悪魔系ｷｬﾗが男ｺﾞｺﾛをｷｬｯﾁする石原さとみと､巨乳と清楚さのｱﾝﾊﾞﾗﾝｽ､そしてﾊﾞﾗｴﾃｨ番組で魅せる天然ｷｬﾗで老若男女問わず人気の綾瀬はるかが先に注目されちゃうことがあって､深田恭子はどちらかと言えば3番手のｲﾒｰｼﾞがあるのは確か｡でも､ﾄﾞﾗﾏ制作側やCMなどのｽﾎﾟﾝｻ-側､そして事務所側からすると意外と重宝するのがこの深田恭子なのよ｡

　その理由は､これまでに少年隊のﾋｶﾞｼを筆頭に､有名無名問わず様々な俳優との浮名を流してきたものの大きなﾀﾞﾒｰｼﾞを受けず､安定した好感度をｷｰﾌﾟできるのは､企業や商品のｲﾒｰｼﾞを落としたくないCMﾀﾚﾝﾄに必須の条件｡それに､石原さとみや綾瀬はるかほどの高ｷﾞｬﾗではなく､仕事を受けてくれるのもこの不況の時代にうれしい限りよ｡そして､演技力があるかないかというところは大切だけど､ほどよく小悪魔系にも清楚系にもなれ､ｺﾒﾃﾞｨもｼﾘｱｽも“こなす”ことができるので､大ﾋｯﾄに至らずとも安定した視聴率をｷｰﾌﾟできるという点から､毎年様々なﾄﾞﾗﾏや映画に抜擢される理由だと思うわ｡そして事務所側から言っても､石原さとみや綾瀬はるかに仕事を依頼したかったけどｷﾞｬﾗやｽｹｼﾞｭｰﾙで折り合いがつかないため｢じゃあ､深田恭子でどうですか?｣というｶｰﾄﾞを出せるというのも強みなのよ｡

　悪く言えば個性がない､ｷｬﾗがないということなんだけど､どうやらそれは本人も知っているようなの｡昔は自分らしさを出そうとしたこともあるそうだけど､30歳を前に仕事への向かい方を改めて考えた時に､何物にも慣れる真っ白な自分をｲﾒｰｼﾞしたそうよ｡そのｽﾀｲﾙは彼女のﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄﾌｧｯｼｮﾝにも表現されていて､白いｼｬﾂやﾜﾝﾋﾟｰｽを好んできているそうなの｡いい意味で何色にも染まることができるというのは､これからの彼女の強みになるはずよ｡

　ﾎﾘﾌﾟﾛじゃないけど､そういう意味でいえば少し前の上戸彩も深田恭子と同じﾎﾟｼﾞｼｮﾝだったわ｡出る作品が全てﾋｯﾄせず､厳しく批判されたこともそう古くはない話｡でも『昼顔』で不倫をする主婦に抜擢されて濡れ場を見せたことで､新たな魅力を開拓することができたわ｡深田恭子も仕事を選ばないｽﾀﾝｽで続けていくことで､きっと将来ﾊﾏﾘ役に出会えるはず｡

2014/11/22

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