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一世風靡しそこなった若手俳優の行く先を追う!
芸能探偵S
将来の演技派俳優として、はたまたイケメンアイドルやタレントとして…など、事務所からの期待がかかっておきながら、なかなか陽の目を見られない人たちがいる。けっして、演技がヘタなわけでも、顔が悪いわけではないのになぜ? 売り出しのタイミングが悪かったのか、ヒット作品やいい脚本に巡り会えなかったのか、スキャンダルのせいなのか、その理由は様々だ。だが、芸能界で生き残っていくひとつの方法であり、ブレイクしそこなった芸能人の受け入れ先のひとつが2時間ドラマとも言える。

例えば、法医学系ドラマの先駆け的存在とも言われる土曜ワイド劇場『法医学教室の事件ファイル』。1992年にテレビ朝日の連続ドラマとしてオンエアー、1994年からは土曜ワイド劇場枠に放映されて以降20年間、高視聴率をたたきだしている。名取裕子と宅麻伸という本物の夫婦の様な2人はもはや盤石だが、実は周りのキャストは時代とともに少しずつ変わっているのはご存じだろうか?

特に最新回でレギュラー陣に加わった、スターダストプロモーション所属の田中幸太朗。ドラマ版の『世界の中心で愛をさけぶ』やドラマ『H2〜君といた日々』などに抜擢されていたものの、その後いい役に巡り会えず、最近では2時間ドラマの犯人役として、新たな道を見出している。高身長、切れ長の目、一見いい人そうに見える印象のよさ、でも裏もありそう…そんな印象は真犯人にぴったりだ。いやもはや、彼がキャスティングされていたら犯人に違いない! 同じくオスカーに所属していた第2の田中実となれるか、キャリアを続けて再びブレイクの道を探るか、頑張っていただきたいところである。ちなみに、『法医学』では宅麻伸の部下として、爽やかさを活かした刑事役として新たな一面を見せてくれる。

また、同じスターダストプロモーション所属の佐野和真もこの『法医学』のレギュラーだ。彼もまた、第2の山田孝之になれるかも?という時期があったが、北乃き〇とのラブホスキャンダルの影響もあって、ブレイクの波に乗れなかったイケメン俳優のひとり。『法医学』では名取裕子夫妻のひとり息子として登場している。

これから芸能界で生き残っていくためには、役を選ばずとにかく出続けるのが一番だ。犯人役、同級生や不倫相手…と、脇役をこなしていくうちに需要も高まるはず。そして「あのドラマのあの役、名前は知らないけど…」と何度も見ているうちに気になってくる存在になれば、彼らが40代、50代になったさいプチブレイクやダイブレイクするのではないだろうか。
2014/11/28


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