<<ほぼ日替わりコラム>>

第二の板東英二
かけ出し芸能記者マチ子
昨年、歯に衣着せない毒舌がウリの坂上忍や、「今でしょ」の決めゼリフが話題となり、流行語大賞も受賞した林修。どちらも脚光を浴びたことをきっかけにバラエティ番組の出演が相次ぎ、本来の俳優や予備校講師の枠を飛びこえ、MCやコメンテーターなど活躍の幅をぐんと広げている。その2人に引き続き、今年注目され、様々なテレビ番組に引っ張りだことなっているのが、元フィギュアスケートの五輪代表・織田信成だ。

 ぐんと彼に注目が集まったのは、何といっても今年2月に開催されたソチ五輪。男子フィギュアにおいて、幼き頃からお互いに切磋琢磨し合ってきたライバル・高橋大輔選手のラストとも言える演技を見て感極まったのか、号泣したシーンが放映されたことだ。ちなみに、女子シングルにおいても、SP16位と出遅れた浅田真央がほぼパーフェクトの演技で6位入賞に食い込んだ際も泣き続けていたとか。

以降、涙もろいことが彼のキャラとなり、アイススケートやスポーツ関連の番組はもとより、バラエティやニュース番組などキャスティングされるようになった。彼が重宝されるところは、号泣すべきシーンでは涙を流すことはもちろん、織田信長の末裔とは思えないほどの人の好さや、その天然ぶりに、MCや競演する芸人たちがいじりやすいその魅力的なキャラクターにある。また、10月に放映された番組では、ハリセンボン・春菜が「なんか女子の先輩と話しているみたい」というほど、オネエっぽいところもあるのではないだろうか。

ちなみに、彼のマネージメントを担当しているのが、エーケー・グローバル・エージェント社。ボクシング選手の内藤大助や井岡一翔、プロ野球選手の山崎憲晴、岩村明憲など、現役か否かを問わず、スポーツ選手を主としたマネージメント業務を請けおっている。
 スポーツ選手の引退後は、コーチや監督といった指導者として後進の指導にあたったり、もしくはスポーツ関連番組の解説者となる人もいるが、その道は狭く、飲食業や会社員といった全く別分野の職業に就く人も多く、引退後のキャリア形成が問題となっている昨今でもある。
 しかしながらこの織田信成は、第二の板東英二となる可能性を秘めているかもしれない。バラエティ番組はもとより、ドラマや歌手デビューをする日も遠くはないはずだ。エイベックス・エンタテインメントと業務提携しているエーケー・グローバル・エージェント社だからこそ、そのネットワークと手腕を活かして、ぜひ彼のさらなる活躍の場を広げてもらいたいものだ。
2014/12/3


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