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サッシーカンパニー誕生。これは独立への伏線か?
かけ出し芸能記者マチ子
去る11月、HKT48の指原莉乃(以降、さしこ)の母親が、「34カンパニー」なる芸能事務所を設立したらしい。この「34カンパニー」、読み方はサッシー(笑)。命名のセンスの是非は問わないが、所在地は大分県、大分市で、事業目的は芸能タレント等の育成、マネジメント、プロモート活動など。資本金は100万円で、代表取締役社長は、さしこのお母上である。
現在、さしこが所属するのは「太田プロ」である。片岡鶴太郎や山田邦子、ダチョウ倶楽部、松村邦洋といったキャリアのあるお笑い芸人をはじめ、現在テレビで目にしない日はない有吉弘行、元AKBの前田敦子や大島優子もこの太田プロに所属している。
 さて、さしこがこの個人事務所を設立したことを考えれば、将来的に独立を目指していることはあきらかである。
 かつて独立騒動で話題になった芸能人として、思い出されるのが鈴木亜美だ。小室ファミリーのひとりとして、ヒット曲をたくさん生んだが、あまりにも安い給料に不満を持った鈴木亜美とその両親が、独立した結果、仕事を干される結果となり、現在に至っている。
また、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった俳優、水嶋ヒロも、2009年、所属していた大手事務所「研音」に内緒で歌手・綾香との入籍を強行した。その後2人そろって事務所を退所し、独立した。作家デビューが決まったものの、その明らかなデキレースぶりに非難が殺到したり、映画やCMで俳優業はほそぼそと続けているものの、露出があるごとにルックスの劣化が騒がれもはや全盛期の勢いはない。最近はインスタグラムに夫婦のラブラブショットをアップするなふたり揃っての露出に抵抗もなくなったみたいで、売り出しの方向性は石田純一ファミリー系へとシフトしていくのかもしれない。
 一度売れてしまうと、それがすべて自分のおかげだと天狗になってしまうのは仕方がないことである。働いても自分の取り分が少ないと言うのは納得できないだろう。しかし、芸能人の収入には、事務所のスタッフの人件費を含め、全くの素人に商品価値を付けるためのレッスン代金や、新人を売り出す際への投資金額も含まれているのだ。売れても10年は独立しないのが不文律と言われており、設立した新事務所へ移籍は業界内では禁じ手である。
 さしこ&彼女の母親は、現在は欲の皮が突っ張っていると思うが、そこは世渡り上手のさしこ。干されたことがある他芸能人と同じ轍を踏まないよう、独立の時期を探ってほしいと思う。
2014/12/6


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