<<ほぼ日替わりコラム>>

中森明菜の復活劇に感動
アイドルおたくライター小林
昨年大みそかに放送された「紅白歌合戦」から、1月9日にオンエアーされた「SONGSスペシャル」は、アイドル好きの方ならもちろん見たわよね。そう、約4年間活動を休止していた、シンガーアクトレスこと中森明菜ちゃんの復活劇よ。この時を、待ち望んでいたのは聖子派か明菜派でクラスが分裂した世代だけじゃないの。90年代に安田成美さんとのドラマ「素顔のままで」で胸がときめいたロストジェネレーションたち、マッチとの破局からいまだに本格的に立ち直れない明菜と、自分を重ねあわせる恋愛弱者の女性たちが、明菜の復活を待っていたのよ。
 紅白では全身ブラックの衣装をまとい、NYのスタジオから生中継する形で久しぶりにその姿を現した明菜。久しぶりのテレビ出演にさすがの明菜も緊張の色は隠せなかったけど、「カブセ」(自分の生歌に録音した声を被せる方法)がとられていたとはいえ、堂々とした新曲を聞かせてくれたわね。冒頭のあいさつがあまりにも小声で、お茶の間の皆さんがリモコンを一斉にもってボリュームアップしたと思うし、友近のものまねと激似だったことに改めて友近の人物描写のクオリティの高さを思い知ったわ。随所にはさまれるアフリカの大地やニューヨークの夜景、ヒョウ(タイガー?)の画像よりも、歌う明菜をもっと見たかったのと、できればまったく知らない新曲よりも「北ウィング」や「DESIRE」など往年のヒット曲を歌って欲しかったのも本音だけど。まぁ生で動く姿を見られたってことで大満足。
 そして年が明けての「SONGSスペシャル」では、昨年10月から密着し、カバーソング2曲を披露したのと、自分で衣装を探してショップをまわるプライベート映像や、インタビューに応える明菜を放映していたわ。紅白では「本当に大丈夫なの?」との感想を持たざるをえなかったけど、リラックスした雰囲気で受け答えしていたり、スタッフの前でおどける姿を見てひと安心。そして、歌い手としてだけじゃなく、プロテデューサー側の視点で衣装や小道具を決めるのはもちろん、スケジュールや予算も考えているプロ意識の高さはさすがね。なかなか若いアイドルちゃんにはマネできないわよね。今年はオリジナルアルバムのリリースも予定しているとか。体調や気分の波があるかもしれないけど、明菜のペースで自分の満足のいくものを作ってほしいわ。
2015/2/20


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