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グラビアアイドルを輩出した「イエローキャブ」が破産
かけ出し芸能記者マチ子
芸能プロダクション「イエローキャブ」が1月末で事業と停止して、自己破産の申請の手続きに入ったと報じられた。負債総額は何と約4億円だとか。イエローキャブと言えばかつて、かとうれいこや、細川ふみえ、雛形あきこ、MEGUMI、山田まりあなど、数々のグラビアタレレントを世に送り出し、巨乳軍団として一世風靡したことは記憶に新しい。
 事務所は映画監督の黒澤明氏の長男、黒澤久雄氏が野田義治氏と共同で1980年に創業。その後野田氏が1988年に社長に就任した。野田氏は自らもメディアにたびたび登場して、知名度を上げていった。グラビアタレントを発掘する才能に長けていたのはもちろんだが、特筆すべきは、『売れなくなると脱がす』というそれまでのやり方を変えて、『最初は裸からはじまり、売れるとだんだん服を着ていく』という、現在主流とも言われる路線を作ったことだ。
ところが、2004年に野田氏が経営上のトラブルから社長を退任。サトエリこと佐藤江梨子と小池栄子が残ったが、一気にタレント数が減り、ここ数年は経営不振や身売りの噂が絶えず、2012年には当時の社長が事務所内で自殺をするなど、経営は火の車だったと言われる。
最後の所属タレントだった、サトエリは元カレ・市川海老蔵のスタッフとできちゃった結婚。新たに、柄本明や美保純ら実力派俳優が多数所属する「ノックアウト」の所属となった。これには柄本の妻である同社所属の女優、角替和枝と親交が深かったこが移籍のあと押しをしたらしいとも伝えられ、今後は女優業を中心に活動していくようだ。
 一方、小池栄子は夫であるプロレスラー・坂田亘と共に独立して、個人事務所を設立。朝ドラ『マッサン』でのハナ役の演技が高評価を得ている彼女だが、それ以前も出演した映画で数々の映画賞を受賞しており、演技力に定評がある。元々グラビアイメージの強かった彼女だが、いつのまにか女優にシフト成功。さらに、頭の回転がいいと多くのタレントやお笑い芸人からの評価が高いため、司会やバラエティまでこなすなど多くの番組で重宝されている。今後、ますます仕事のオファーが舞い込んでくるのは違いないようだ。ただ仕事は順調のようだが、ひとつ小池栄子の頭を悩ますのが、夫の借金問題。飲食店経営に失敗し、さらに借金をしていたタニマチが税金を滞納して差し押さえられたため、その分を債務者である坂田が支払うという判決が裁判所でくだされてしまったため、現在の借金は億単位とも言われている。個人事務所を設立したことから、事実上小池栄子が借金返済をすることになるだけに、より一層仕事に邁進していくに違いない。
2015/3/3


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