<<ほぼ日替わりコラム>>

新たなバラエティタレントの出現
かけ出し芸能記者マチ子
昨年、このコラムで元フィギュアスケート選手・織田信成が、元スポーツ選手の枠を超えて大ブレイクしていることを書いた。現在、関西で朝の人気番組のレギュラーの座を獲得しているほか、CM、全国ネットのバラエティ番組などにひっぱりダコとなり、もはやお茶の間に欠かせない存在となってしまったようだ。
 そして、織田信成のポジションに新たに収まったのが、2000年シドリーオリンピック銀メダリストの篠原信一と、TRFのリーダー・DJ KOO(コー)だ。篠原選手といえば、正規の大誤審と言われるシドニーオリンピック100kg超級決勝で銀メダルに終わった際、「自分が弱いから負けた」と言う名言を残し、対戦相手も、審判も攻めなかったことで男気を上げた。その後、全日本男子監督に就任したが、2012年ロンドンオリンピックで金メダルを獲得できず辞任し、柔道界から身を引いた。奥さんが社長を務める会社で専務として働く一方、2014年からタレント活動を開始。190センチの長身に百キロを超える体重と、インパクト抜群の顔と、ビジュアルはど迫力ながら、お茶目でかわいい言動やスイーツを食べるうれしそうな顔など、そのギャップが幅広い層にウケているようだ。表情を変えずにそっとボケてくれたり、バラエティ的なイジリにも対応してくれるので、MCや制作側からも評価が高く、タレントとしても有能だ。
 篠原選手が計算できるタレントとすれば、これまた注目のDJ Kooは天然系と言えるだろうか。個性的な衣装&金髪のトンがったビジュアルイメージとは異なり、頓珍漢なボケをかましたり、幽霊と筆談で会話していたりと、人のよさがあふれ出る天然キヤラで人気を集めている。さらには、実はクイズマニアで独自の「クイズノート」があったり、趣味は古典落語、外国産クワガタ、ゴジラに関する知識が豊富…と、アーティストらしからぬマニアックさや子供の運動会には必ず出席するという子煩悩さもファンの間口を広げているため、これからの1年、彼を見かける番組はより一層増えていくことだろう。音楽ではなかなか食べていくのが難しいので、事務所的にはこのブレイクは、うれしい誤算と言ったところだろう。
 これから見てみたいのは、この2人の華麗なる競演。どちらがリードするのか、ボケがどう絡みあるのか、インパクトあるビジュアルの相乗効果は…。例えば、2人が商店街でアポなしロケ&食レポを決行したらどうなるのだろうか、想像しただけでワクワクする。
2015/3/12


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