<<ほぼ日替わりコラム>>

コヤブが美魔女を痛烈批判!?
芸人情報ツウ会社員 佐藤
吉本新喜劇の座長を務める小藪千豊が、またまた物議を醸す発言をした。いわゆる美魔女″がもてはやされる世間の風潮に対して、「ええ年こいてるのに、キレイで若い見た目の女性を、美魔女と呼んでチヤホヤするのはおかしい」と言ったのである。さらに、「少ない給料の中でやりくりしている若いお母さんは、メイクもできんしエステにも通えず、服もなかなか買えん。なのに、自分より年いったオバハンがキレイにしてイキッてるのを見たら、ストレスがたまってかわいそう」とも続けている。自分は男性の立場だが、この意見には全く賛成だ。とかく最近のメディアには、本当は50代なのに20代に見えるとか、子供と友達みたいに見える母親とか、習い事や旅行にいきまくるお洒落なマダムとか…そんな女性が大勢でてきて「私人生を思いっ切り楽しんでいま〜す」的な話をする。しかし実生活で周りを見回せば、そんな女性はかなりレアなケースだ。もちろん完全にいないワケではないが、それを実現するためには、強力なタニマチとなりうる高収入の夫とか、かいがいしく家事や育児をしながら妻を支えてくれるマメな夫とか、性格面でも金銭面でも懐が広く、理解のある姑とか、とかく強力なサポーターが必要不可欠だろう。
そんなサポートが得られない大多数の女性達はコヤブが言うとおり、自転車の前と後ろに子供を乗せて、ほぼすっぴんで髪を振り乱しながら、今日もダッシュしているのである。その姿には見た目の美しさとは違う、強さや優しさ、そして人としての美しさがあると思う。子供達は自転車の後ろに、前に乗って、そんな母の姿を頼もしく感じているのではないだろうか。なのにテレビの世界は180度違って、今日も美魔女がワンサカ出てくるから、それを見た普通の女性達は「私このままで大丈夫かしら!?」と自信を無くしてしまうのだ。そうして、「もっと女磨きをがんばらないと!」と思う女性も多いだろう。いや、もちろん女性が自分を磨くこと自体は悪いことではないのだが…。もっと大切なこと、がんばらないといけないことが、その前にあるのではないだろうか。コヤブはこうも言っている。「女の人が美だの恋だのに脳の過半数が奪われてる国家というのは未来がないと思います」。本当にそうだ。特に、異常気象による災害が各地で起こり、海外の戦争に巻き込まれる可能性のある法案が国会で審議され、歩いて数分の近所に住む住人が、明日凶悪な犯罪者になりうる現在の日本では。
2015/3/25


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