<<ほぼ日替わりコラム>>

元祖ゆるキャラが毒舌ジャーナリストに!
クリエイティブディレクターKY
2014年にパイロット版として放映された「はに丸ジャーナル」が、この4月から祝日の夜に放送されることになったよね〜(年6回)。この間のGWにその、第1回と第2回がオンエアーされたけど、相変わらず大笑いさせてもらったよー、ハッハッハッ!
 若い人たちにはなじみがないかもしれないけど、“はに丸”とは1980年代にNHKの教育番組で活躍した「おーい、はに丸」の人気キャラクターなんだよ。なんと、埴輪の王子という当時も今も斬新な設定で、年齢は5〜6歳。「はにゃ」が口癖で、様々な騒動に巻き込まれながらも言葉を学んでいく番組だったんだよね〜。しかも、声の出演はワンピースのルフィなどを担当している田中真弓という、今では贅沢な使い方だよね。ちなみに馬の埴輪をモチーフにした「ひんべえ」が彼のパートナーで「ふにゃあ」が口癖だったよね。
 このはに丸たちは、放送終了後から約25年間、NHKの倉庫に保管されていたらしいんだけど、昨今のゆるキャラブームに乗っかって復活。新たに大人向けの教養番組として生まれ変わったのはこの、「はに丸ジャーナル」なわけ。はに丸がジャーナリストとして“はにわ目線”で様々な現代の問題に鋭く斬り込むっていうのが、番組の主旨なんだけど、これがまた面白いんだ。
特に名だたる人と「はにトーク」っていうのを繰り広げるんだけど、今回なんかは評論家の田原総一朗が登場してね、「人が話しているときに、意見をさえぎっているようにみえる」など、気になっていたけど大人の事情で聞けないことを、かわいい姿と声でズバズバ斬っていくその毒舌ぶりがよかったよ〜。田原氏の伝家の宝刀「一旦CM入ります」も、はに丸が奪っちゃってたしね、ハッハッハッ!

 もうひとつは、ゆるキャラの名付け親・みうらじゅんとのトークも見どころだったよね。これは各自治体が次々ゆるキャラブームに乗っかって次々と作って町おこしを行うのはいいんだけど、ゆるキャラの作成にすごい税金が使われているっていう問題に迫っていたよ。さらに大阪市では乱立しすぎて、知名度が低いゆるキャラがリストラされる現状を嘆いていて、「NHKさん!視聴率が悪くても僕たちをリストラしないでください!」って訴えていたよ。大人の世界といっしょだねぇ、しみじみ。
 はに丸は、かわいい顔していることがまず相手を油断させるんだろうね、そして厳しいことを言っても批判されないゆるさがあるから相手から許されるし、正直に話してくれるんだろうし、意外とはに丸ってジャーナリスト向きなんだなって、真面目に思っちゃったよ。もう次の放送が楽しみで仕方ないよ。次はどんな時事問題に取り組んだり、誰とインタビューするのかわくわくしちゃうよ。
2015/5/18


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