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新幹線火災でｵﾄｺを上げた芸人とは!?

芸人情報ツウ会社員　佐藤

先日大きな話題となった新幹線火災で、大きく株を上げた芸人がある。森脇健児だ。彼はあの日、ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞでのﾃﾚﾋﾞ収録のため、新幹線で自宅のある京都から東京に向かっていたという。だが、あの火災事故が発生したため、新幹線のﾀﾞｲﾔが著しく乱れ、彼の乗った新幹線は静岡県の掛川駅で足止めされてしまったのだ。しばらくは車内で待機していた森脇だが、なかなか新幹線が動かない状況に業を煮やし、なんと掛川からﾀｸｼｰでﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞを目指すことを決断。そして、この判断が功を奏し、番組収録のｽﾀｰﾄ時間にはさすがに間に合わなかったが、1時間ほどの遅刻で済んだのだ。ちなみにﾀｸｼｰ代は、8万円もかかってしまったそうだが…。
　森脇は桃山学院大学在学中に、地元関西のﾊﾞﾗｴﾃｨ番組「ざまぁKANKAN!」でﾌﾞﾚｲｸ。山田雅人とのｺﾝﾋﾞで人気を博し、1990年代に東京に進出している。そして、あのSMAPと共演した「夢がMORIMORI」で司会を務め、「笑っていいとも!」にも出演するなど、大成功を収めた。だが、ある出来事でﾀﾓﾘの機嫌を損ね、「笑っていいとも!」は降板へと追い込まれてしまうのだ。
　それは番組終了後、とある焼肉店での出来事。森脇は関西人らしく率先して網に肉を並べ、「どんどん食べろ～」と周囲に声をかけていた。だが、それを見ていたﾀﾓﾘが突如激昂したのだという。実は、食へのこだわりが強いﾀﾓﾘには、自分好みの肉の焼き加減があり、焼肉の調理を人任せにするのが嫌いだったのだ。だが、それを知らずに森脇は自ら焼いてしまった。そればかりか、鉄板上に隙間なく肉を並べるという、ﾀﾓﾘからすれば「美味しい肉をただ消費する」というやり方が気に入らなかったのだろう。そして、この事件をきっかけに、森脇は「笑っていいとも!」を降板。かくして人気の絶頂からいきなり、まったくﾃﾚﾋﾞに露出できない時代と突入するのである。2014年8月に放送された「ﾅｶｲの窓」に出演した森脇は、「全盛期の年収は約8000万円、低迷期は600万円」と告白している。
低迷期は関西に戻り、ﾜﾀﾅﾍﾞﾎﾞｸｼﾝｸﾞｼﾞﾑでﾌｪｻﾞｰ級ﾌﾟﾛﾎﾞｸｼﾝｸﾞﾗｲｾﾝｽ取得したり、ﾏﾗｿﾝ大会に出るなど、ｽﾎﾟｰﾂｷｬﾗ芸人として地道に頑張っていた森脇。そして40代になった頃、「ますだ・おかだ」など後輩芸人の後押しがあり、ｲｼﾞﾗれｷｬﾗとして再ﾌﾞﾚｲｸを果たすのである。
現在は往時には及ばないものの、ある程度の勢いを取り戻している森脇。だがその当時の苦労を忘れていないからこそ、今回のような行動に及んだのだろう。
　毎日のように一発屋が出ては消える芸人の世界。今まさにﾌﾞﾚｲｸ中のﾊﾞﾝﾋﾞｰﾉや8.5秒ﾊﾞｽﾞｰｶｰも、今一度襟をただし、今回の森脇健児の姿勢を見習うべきかもしれない。

2015/7/9

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