<<ほぼ日替わりコラム>>

成宮寛貴クンのイメージアップ大作戦
千林のおかま
 ここにきて、俳優・成宮寛貴クンのイメージアップ大作戦が展開されているのはなぜかしら? 先日放映されたTBS系列のバラエティ「A-Studio」のゲストになり成宮クンが登場。これまでファンの間では知られていたけど、特に公にはしていなかったエピソードを披露したのよね。
その内容は、本人と弟とお母さんの母子家庭だったそうだけど、14歳の時に母親と死別して、その後は弟と2人で生活を送ることになったこと。当時途方に暮れたけど、「状況は変えられない」とその頃まだ小さかった弟のため、自分は高校に行かずバイトをしてお金を稼いだそうよ。芸能界に入るきっかけも弟さんをいい大学に入れて養うためだったとか。弟が現役で受かった大学がイマイチだったそうで、「浪人してでもいいからいい大学に行きなさい」とも言ったとか。そして弟は卒業後就職して、現在は結婚して家庭を持っているそうで成宮クンにはとても感謝していると言っていたわ。
 あぁ、なんておかま心をくすぐる泣ける話なのかしら…。死別や離婚、家庭環境などで成宮クンみたいな環境に追い込まれ、よくない連中とつるんで道を踏み外してしまった若い子を、私も何人も知っているわ。でも彼は、弟のため、必死になって頑張ったのね。その稼ぐ手段について、新宿二丁目のゲイバーにいたとか、パトロンがいたことがまことしやかに伝えられているけど、10代の兄弟が生きていくことって生半可な覚悟じゃ無理。手段はどうあれ、必死になってお金を稼いだ彼を賞賛すべきだと思うわ。
 この「A-Studio」を見た人たちかららは、「中身もイケメン!」「立派」「影のある役が似合うと思っていたけどそんな理由があったのか」なんて声がたくさん上がったわね。
だけど、ここで芸能ウォッチャーとして注目すべきは、なぜここにきて成宮クンのイメージアップを図っているのかっていうこと。これはおそらく、彼にとっては黒歴史とも言えるドラマ「相棒」が大いに影響しているわね。映画版の失敗、最終回のトンデモ脚本、そして週刊誌で伝えられる水谷豊から酷評の影響があり、彼のイメージや演技への評価は急降下中。
7月スタートの連ドラ「花咲舞が黙ってない」続編や8月放送のスペシャルドラマ「妻と飛んだ特公平」の出演が決まっているからこそ、その前に彼のアゲエピソードが報じることで、彼の評価がこれ以上下がらないように所属事務所の「トップコート」がしかけていると推測するのは容易よ。おかげで、せっかくイメージが回復できたんだから、彼が若い頃つかみとったように、演技の仕事でこれからの評価を掴みとってほしいものよね。
2015/7/10


千林のおかまのコラム一覧へ
コラムニスト一覧へ
日替りコラムTOPへ

芸能!裏チャンネルTOPへ

(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.