<<ほぼ日替わりコラム>>

再ブレイクを勝ち取った小島よしおのビジネス戦略
クリエイティブディレクターKY
2007年に一世を風靡した「そんなの関係ねぇ!」「オッパッピー」などギャグが大ウケして、一気にブレイクした小島よしお。覚えやすいフレーズだったから、ボクも当時むちゃぶりされるクライアントには「そんなの関係ねぇ!」なんて言いかえしたことを、思い出しちゃうなぁ。大ブレイク時はひと月の番組出演本数が、なんと100本。ところが翌年には月5本ほどになってしまったっていうのが芸能界だよね〜。そんな彼だけど、今年になって再ブレイクしているよねぇ。実は、それに気づいたのは、ボクの愛する甥っ子や姪っ子が、誰が教えたわけでもないのに「そんなの関係ねぇ!」って腕を動かしながらふざけあっていて「なんでこんな古いギャグ知ってるの!?」なんて思ったからなんだけど、どうやら今回の再ブレイクの火付け役は子どもたちみたいだね。
頂点からどん底へと落ちた彼は、芸能界で生き残り、芸人としてやっていくために、彼が選択したのは「大人の笑いを捨てること」だったそう。大きくキャラ変更をするわけではなく、これまでの芸風をキープしながら、ターゲットを若者にしぼった戦略へと変更。続いて、幼稚園や保育園に出向いてチラシを配らせてもらったり、ネタを披露させてもらったんだって。小島よしおのマネがしやすいギャグやユニークな動き、海パン一丁という強烈なビジュアルが子供たちに大ウケ! さらに、「キッズ・コーディネーション・トレーナー」という資格を取得して、子どもの運動神経を鍛えるために、運動に遊びの要素を加えたトレーニングを取り入れたライブを開催。3年前から続いている子供向けの単独ライブ「小島よしお的おゆうぎ会」にもつながっているそうだよ。その中でも、みんなで「スーパーほいほい、よしおじゃんけん」は一見遊びのように見えるけど、グー、チョキ、パーに素早く反応するという、「キッズ・コーディネーション・トレーナー」の資格を活かしたトレーニングを含むことで、子どもはもちろん、先生たちにも好評みたい。
現在、多い時はひと月に50本もの営業オファーがあるそうで、それにテレビの仕事も加えれば、ブレイク時とほぼ変わらない勢い。ターゲットを明確にしてそのための対策を練り、広告・宣伝を行って、顧客に満足してもらい、新たな顧客を獲得するという、彼のスタイルはビジネスでも同じ。さすが、早稲田大学出身もダテじゃなく、ビジネスの才能もありそうな小島よしおに感心してしまったよ。
2015/7/20


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