<<ほぼ日替わりコラム>>

「LDH」と大衆演劇が合併!?
かけ出し芸能記者マチ子
先月、EXILEや三代目J soul Brothersが所属する事務所『LDH』の役員を務める男性と、女優・尾野真千子との結婚を伝えたが、この『LDH』の新たなメンバーとなったのが、俳優・早乙女太一だ。7月にマネジメント契約を結んだことがメディアで伝えられている。
 早乙女と言えば、「若き天才女形」「流し目王子」などと称されてきた、大衆演劇出身のホープ。父親で大衆演劇の人気役者だった葵陽之介が03年に旗揚げした劇団朱雀で4歳から舞台に立ち、看板役者として活動してきた。その一方で、ビートたけしに役者として目を付けられ、彼が本名・北野武名義で監督する作品に起用され、『座頭市』で銀幕デビューしたり、明治座で座長公演を行ってきた。10年、それまで所属していた事務所から劇団朱雀に戻った際には、前所属事務所オーナーから移籍劇を批判されるなど騒動になった。その後は2代目として劇団を支えていたが、今年2月で解散。フリー活動していたという。
 プライベートでは、現在の妻である西山茉希との結婚前に、路上でけんかして暴力をふるっていたことが週刊誌で報道されていたが、その後できちゃった結婚。離婚秒読みかと伝えられていたが先月1日にハワイで子連れ挙式している。
今年に入って、知人を介してLDH社長のHIROと会食した際、契約を直談判したという。周囲には「ワールドワイドな活動をしているLDHで、劇団で学んできた日本のエンターテインメントを世界に伝えていきたい」と話していると伝えられている。
フリーだと活動に制限があるが、事務所に所属することにより、俳優としての仕事を充実していきたいと考えているのはもちろんだろう。これに加え、今回の事務所移籍には実際問題、大衆演劇だけじゃなかなか食べていけない早乙女側の経済事情も大きく関係しているに違いない。テレビで西山茉希が述べていたが、食費や子供の養育費などはすべて西山側が捻出。家の家賃のみを早乙女が払っているのだとか。
LDH側ももちろんメリットがないわけでない。LDHといえばEXILEや三代目〜のイメージが強いが、実は男性タレント枠やプロスポーツ選手のカテゴリーもあり、今回の早乙女の加入により大衆演劇の枠を持つことができ、さらに事務所としてパワーアップ。逆に、あまりパッとしない劇団LDHのメンバーが早乙女側の大衆演劇に出演する可能性も出るわけで、互いにWIN-WINの関係を築くことができるかもしれない…という思惑もあるだろう。
早乙女太一も若いとは言え、子を持つ親である。離婚秒読みや食費も払わない男…などとばかり言われていないで、この移籍を気にますます仕事を充実させることで親としての責任を果たして欲しいものだ。
2015/8/5


かけ出し芸能記者マチ子のコラム一覧へ
コラムニスト一覧へ
日替りコラムTOPへ

芸能!裏チャンネルTOPへ

(c)StockTech.Inc
(c)Time Inc.