<<ほぼ日替わりコラム>>

父を超える日も近い2世タレント
クリエイティブディレクターKY
2世タレントって、デビューした瞬間に「うわー、こりゃ絶対売れないわ」「なんでデビューさせたっちゃったんだろう」って痛々しい気持ちになることが多いよねぇ。佐藤浩市とか関根まりチャンは、2世タレントの中でも成功例だろうけど、さんま&しのぶの娘・IMALUチャンは、頑張ってはいるんだろうけどねぇ…。ビジュアルも、愛嬌も、リアクションも、演技力も、いわゆる「フツー」なもんだから、芸能人には向いていないと思うんだよ。
 そんな彼女はさておき、最近2世タレント枠の中で僕が注目している、と言いますか、心を捉えて離してくれないのが平尾勇気なんだけど、みんな知っているかな? サッカー選手の本田圭佑さんのモノマネ芸人である、じゅんいちダヴィットソンにクリソツの彼。実は彼の父親は、なんと昭和のヒットメーカー・平尾昌晃さんなんだよねぇ。平尾氏と言えば、五木ひろしの「よこはまたそがれ」や小柳ルミ子の「私の城下町」、水谷豊の「カリフォルニア・コネクション」をはじめ、名だたるアーティストに楽曲を提供してきた超大物。その平尾氏の2番目の奥さんとの間にできたのが、この勇気クンなんだよね。
 勇気クンは小学生の頃からお小遣いとして1万円をもらって六本木へ遊びに行ったり、勝新太郎からお年玉として50万円もらっていたり、現巨人監督・原辰徳のことを「原クン」と呼ぶなど、「有名人の息子」の道を堂々と歩いていた彼。高校の時には、お世話をしてくれていたお手伝いさんが亡くなったことをきっかけに暴走族に入っちゃったり、このままじゃダメだと思って「アーティストになる!」と一念発起して父親にお願いして自分専用の音楽制作ルームを地下に作ってもらったものの、そこが友達とのたまり場になっちゃったのも、大物芸能人2世としてのお約束かな。
 そんな清々しいまでのドラ息子ぶりを、真っ赤なジャケットに金髪&サングラスという、極めて個性的なファッションで、堂々とぶっちゃける勇気クン。明石家さんまという大物を前にしても、決して全体的な流れや空気を読むこともなく、終始ぶっ飛んだリアクションやトークを連発する勇気クン。あまりに強烈なキャラクターに、「なんだこの破壊力!」「この人ヤバすぎ」って、大笑いさせられちゃったよ、ハッツハッツハッ!ハートが強いという意味では、レイザーラモンRG系枠とでもいうのかな。ある意味、大物かもしれない勇気クン、偉大なる父を超える日も近いかもしれない…。
2015/10/7


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