<<ほぼ日替わりコラム>>

米国人芸人が日本を救う!?
芸人情報ツウ会社員 佐藤
今年も待ちに待った「R-1ぐらんぷり」の季節がやってきた。今年は「過去最多」の3786人がエントリーし、激戦を制した決勝進出者9人がこのほど発表された。決勝進出を果たした9人には、エハラマサヒロやシャンプーハットの小出水、小島よしおなど、ベテラン勢の姿が目立つが、その中で少し異色の存在感を放っているのが、唯一の外国人ファイナリスト「厚切りジェイソン」である。
「厚切りジェイソン」と言えば、ホワイトボードを使いながら、『「金」に、「同じ」と書いて、「銅」。って、銅は金と同じじゃねーだろ! 』など、ハイテンションで日本語や漢字に突っ込むネタを繰り広げるピン芸人だ。アメリカ人だが、2005年に初来日し、1年間日本に滞在。あの「旭化成」で、アメリカ英語対応の音声認識ソフトイの開発・研究に従事していた超インテリである。しかし、幸か不幸かこの来日期間中に『エンタの神様』を見たことから、日本のお笑い番組にはまり、「お笑い芸人になりたい」と決意したそうだ。人生分からないものである。その後一度帰国するも、シカゴのIT関連企業の日本進出を知り、その企業に入社して再び来日。その後、「ザブングル」のとある営業を見に行ったことから加藤と仲良くなり、彼らが所属する「ワタナベエンターテインメント」が経営する芸人スクールに通うように。そして2014年、晴れてスクールを卒業すると同時に、「ワタナベエンターテインメント」所属の芸人となったという、なかなかの逸話の持ち主だ。
 そんな彼が、今回の「R-1ぐらんぷり」でも優勝した場合、優勝賞金でシリコンバレー式のベンチャーファンドを設立、日本企業に投資して恩返しするつもりでいることを明かしているという。その理由は、「日本の将来有望な企業に投資して、大好きな日本に恩返しをしたい」という純粋かつ壮大なもの。一見とほうもない話に聞こえるが、実は今も、来日時に勤めたIT関連企業の役員を務めている「厚切りジェイソン」。高額な役員報酬に加えて、本国アメリカで不動産も持っていると聞けば、現実味を帯びてくる話である。
 今年の「R-1ぐらんぷり」、これから起業を考えている若者で、特にファンの芸人がいないという人は「厚切りジェイソン」を応援してみてはどうだろうか。ただし、「厚切りジェイソン」のいるCブロックには、今乗りに乗っている芸人「とにかく明るい安村」がいるので、そう簡単にはいかないだろうが…。
2016/3/2


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